ブルガリアの怪腕・碧山は「ケガさえなければ大関」だった
親方の急死後は、同じ出羽海一門に所属する春日野部屋に移籍。これが碧山にとって飛躍のきっかけとなった。
「田子ノ浦部屋では碧山以外の関取がおらず、日々の稽古に限界があった。一方、春日野部屋は、栃ノ心、栃煌山、木村山(現岩友親方)と、相手には不足しない。稽古では熱くなるタイプで、負けて『もう一丁!』となるところを、親方が『もうその辺にしとけ!』とストップをかけることも珍しくない」(前出の記者)
全盛期の豪快な相撲をまた見せてほしいものだが……。
▽あおいやま・こうすけ
●本名はダニエル・イヴァノフ●1986年6月、ブルガリア・ヤンボル出身
●191センチ、192キロ
●最高位は東関脇
●同郷の先輩、琴欧洲を慕っており、引退が発表されたときは支度部屋で号泣していた