DeNA1位・上茶谷は「真面目で努力家」 指導者3人が明かす
京都学園高の堂弘監督が話を引き取る。
「こと野球に関してはストイック。与えられた練習だけではなく、必ずそれに自分自身でプラスアルファを考えて取り組む選手でした。2年生の冬に右ヒジを痛めて手術もしましたが、その時も前向きにリハビリをして乗り越えました。学校生活も真面目で他の先生方から『上茶谷くんは本当にしっかりしてますね』と言われるたび、私もうれしくなったものです」
中学時代に所属した京都レッドベアーボーイズの甲斐省三監督がこう言う。
「うちでは4番手投手でしたが、彼ほど努力した子はいません。週末の7時間練習のうち、5時間は走っていました。常に車のタイヤをつけたロープを腰に巻いてね。トイレに行くときはどうすればいいんですか? と聞くので、タイヤを縦に立てれば入れるやろ! なんて言ったりして。そういう練習にもカミチャは一切、音をあげなかった。性格はおちゃめで物おじしないタイプ。人前でモノマネを披露したり、漫才をやったり。器用で観察眼に優れているからモノマネは絶品ですよ。DeNAラミレス監督の現役時代の真似が得意で、それも打撃フォームだけでなく表情まで再現するなど芸が細かい。毎年1月3日に赤熊祭というチームのイベントがあるのですが、カミチャは卒団してからも欠かさず参加してくれる。律義な子で自慢の教え子です」