米国と国交断絶で…ベネズエラ助っ人は日本で増えるのか?

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 漁夫の利を得ることはできるのか。

 政情不安、ハイパーインフレ、そして欧米諸国とロシア、中国を巻き込んだ内戦が治まらないベネズエラ。23日には反米派のマドゥロ大統領が一方的に米国との国交断絶を表明した。

 そんなベネズエラの動きに戦々恐々なのがMLBだ。昨年のベネズエラ選手は開幕時点で74人と、ドミニカ共和国に次ぐ選手の供給源。28日にはベネズエラで開催予定だった2月のカリビアンシリーズが、パナマ開催に変更された。

 そこで日本球界だ。カネ次第でベネズエラの大物を助っ人として獲得することはできないか。

 スポーツライターの友成那智氏は「それは難しいでしょう」と、こう続ける。

「まず、メジャーで結果を出しているベネズエラ人が日本に来ることはない。彼らの大半は反マドゥロ派。治安が悪化する母国に帰りたくない、という者は多く、ヘルナンデス(マリナーズ)のように米国籍を取得する者も少なくない。現地の若手にしても、すでにベネズエラの有望株がメジャーに行く流れは止められない。国交がなくとも、米国に渡るくらいは難しくないですから。彼らの契約金も年々上がっているので、日本球団がおいそれと手は出せない。そもそも、メジャー球団に匹敵するコネや人脈をベネズエラに持っている日本球団があるかどうか……」

 日本球界にとっての新鉱脈にはなりそうもない。

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