話題はMGC出場権のみ…別府大分マラソン今年もドッチラケ
「本当に来年は東京五輪なのか?」
そんな印象を受ける寂しい内容だった。
東京五輪代表選考会(MGC)の出場権が懸かる昨3日の別府大分毎日マラソンは、モロッコのラクーアヒ(29)が2時間8分35秒で優勝。日本人トップは二岡康平(24)の2時間9分15秒だった。
1952年から始まった今大会は、81年から同月に東京国際マラソン(現東京マラソン)が行われるようになったことで、有名選手はほとんど出てこなくなった。
それでも来夏には東京五輪を控え、国内の男子マラソンは熱を帯びている。昨年は2度の日本記録更新に、32年ぶりのアジア大会金メダルの朗報もあった。12月の福岡国際でも14年ぶりに日本勢が優勝。今大会も新しい話題を提供してくれると思ったが、何も起こらなかった。
今大会出場の国内選手の自己最高は、上門大祐(25)の2時間9分27秒と低レベル。昨年2位の園田隼は大会前、「今年は勝ちたい」と言っていたものの、終わってみれば2時間10分39秒の8位だった。