ヤクルト泥沼8連敗 “切り込み隊長”山田哲人はいつ全開に?
打線のテコ入れは機能しなかった。
23日の阪神戦でヤクルトが泥沼の8連敗。中軸の山田哲人(26)を昨年6月以来の1番に据えたが、1点も挙げられないままチームはサヨナラ負けを喫した。
山田の四球数53は両リーグで大差のトップ。出塁率も同トップの.467。勝負を半ば避けられる場面も少なくないとはいえ、このところは走者をかえせず、得点圏打率は.255と低い。試合後は「この3連戦は得点圏で(相手の)すごくいい球が来ていた」と悔しさをにじませた。
「1番は嫌い!」
これまでも、斬りこみ隊長を任された際、山田はいつも冗談めかして言っていた。「一番最初に打席が来ると投手を見れないから」というのが理由だ。
昨季は3度目のトリプルスリーを達成。今季もキャンプではバットを振り込み、若手と同量の練習量をこなして「スロースターター」というイメージを払拭しようと自身を追い込んできた。
開幕直後こそ好調だったが、11日の巨人戦では上半身のコンディション不良で途中交代。スタメンに復帰した14日の広島戦で、1安打1得点を挙げたが、連敗はこの日から続いている。8連敗中はたったの1打点。23日の試合では、2度の好機で凡退した。
これでヤクルトは3カード連続負け越し。首位とのゲーム差は5.5と広がり、5位の中日には1.5差と詰め寄られている。24日からの中日3連戦でも連敗が止まらなければ、最下位も見えてくる。