12球団トップの20発 西武山川が語る“どすこい”本塁打理論
176センチ、108キロのマメタンク体形。知らない人には不摂生に映るかもしれないが、体調管理への意識も高い。
「体重は気にしますけど、数字というより、自分の感覚ですね。そこは人が見て分からない部分。自分が疲れているなと思ったら食べたり、逆に食事を抜かしたり。夏は(バテないよう)食べるようにして、体重を増やすようにしています」
本塁打を量産する半面、空振りも多く、リーグ2位の52三振。チームとしては大きな得点源として期待する一方、三振というリスクも抱えている。
辻監督は、どう考えているのか。
「山川は僕らみたいな『ヒットが間違って本塁打になった』というタイプじゃない。(常に本塁打狙いは)それくらい強く打つという感覚でいいと思う。もちろん三振OKではないけど、2アウトランナーなしだったときは、ソロで1点入るわけだから。逆に、点差があって負けている場面、ソロ1本出ても……という状況では、山川も『ホームラン狙いより、ランナーをためていこう』という気持ちがゼロではないはず。それがゼロになったら、オレはチームとしてはあるべきじゃないと思うけど……そういうのは見えないからね。普通の打席では全部本塁打のつもりで打席に立ってもらっていい」