12球団トップの20発 西武山川が語る“どすこい”本塁打理論
昨季と今季で、何か変わった点はあるのか。
「そんなに変わっていないけど、より確実に、というところで完璧を求めている。山川は志が高いからね。今シーズンは低めの変化球も、高めの抜けた球も捉えているし、進化はしている。もちろん、相手投手も対策として、厳しいところに投げてくるから死球も多くなっている(24日現在、5死球。昨季は16死球)。インコース(のボール球)をいかに我慢できるかが、ポイントになる。今は悪くないけど、だからといって絶好調とも思わない。これからもっと上がってくると思うよ」(辻監督)
山川が憧れている「おかわりくん」こと西武の中村剛也も、175センチ、102キロとほぼ同じ体形。ふとっちょのホームランキングは、西武の伝統となりつつある。
■富士大・豊田圭史監督の話(山川在学時はコーチ)
「僕の知っている子の中では、トップレベルで練習していました。今はないんですが、当時は『ハト小屋』といわれていた室内練習場があった。23時まで使えたので、そこで練習をしていましたね。やはりウエートトレーニングはやらず、ランニングやダッシュ系をよくやっていた。グラウンドの右翼奥にあるサッカー場の400メートルトラックや室内練習場で、走りこみをしていましたね。トレーニングはジャンプ系の自重トレーニングを主にしていました。体の管理意識も高く、体重が増えてきたらダッシュを増やしたり、減ったら食事を増やしたり。後輩への面倒見も良く、日替わりでいろんな後輩にアドバイスを送っていましたよ。メンタル的なところも助言していました」