大山“虎組織票”でセ三塁中間1位…「夢の球宴」は有名無実
毎年のことだが……。
17日、オールスター(7月12日=東京ドーム、13日=甲子園)の最終中間発表が行われた。票数を見て驚いたのは、セ・リーグの三塁手部門。阪神・大山がヤクルト・村上に4万票近い差をつけてトップに立ったのだ。
成績だけを見たら、大山の打率.262、9本塁打、41打点に対し、村上は打率.234ながらセ3位タイの18本塁打をマーク。52打点に至ってはリーグトップだ。フツーに考えれば、村上が選ばれてしかるべきだが、甲子園開催による「組織票」が大山を後押ししているに違いない。
村上は監督推薦など、別の形で選出される可能性はあるものの、他の得票数を見ても、セの先発投手部門は3勝6敗の阪神・西がトップで、6勝3敗の広島・大瀬良が僅差ながら2位というのもおかしな話。パも、故障で二軍調整中のソフトバンク・柳田が外野手部門の3位に入っている。ここまでくると、人気があるというより他に見たい選手がいない、ということの裏返しではないか。
「交流戦が始まり、日本代表が常設化されたことで『夢の球宴』といわれた時代は終わった。年間143試合をこなす選手はむしろ、球宴期間中は休みたいと考えている。NPBのカネ稼ぎのため、という認識でしかありません」(放送関係者)