現役時代に得意だった右45度からのシュートの極意を伝授
コパ・アメリカに参加した日本代表は、初招集の若手が過半数を占めた。それでも選手たちは、各人の持ち味を発揮してくれたと思う。しかし、日の丸を着けてブラジルくんだりまで出掛けながら、1分け2敗と勝ち星なしに終わったことは、厳しい声にさらされてしかるべきだと思う。
当コラムで何度も繰り返してきたが――。
昔と比べてシュートチャンスは増えた。しかしゴールが少な過ぎる。
日本サッカーの習い性ともいえる決定力不足を改善しない限り、日本代表は「健闘はしたが、点が取れなくて勝てなかった」を延々と繰り返すことになる。法政大のFW上田の試合終盤の決定機について触れたい。
MF久保のスルーパスを受けたFW前田のシュートは相手GKの正面に飛び、ブロックされたボールがペナルティーエリア内の右に転がった。そこに上田がいた。周囲に相手選手はいない。どフリーの状態だった。
■エクアドル戦で上田が大フカシ
上田の右足から放たれたシュートは、クロスバーのはるか上を飛んで行った。大フカシとなったシュート地点は、相手ゴールの「右45度」。私が現役時代に最も得意としたエリアである。