なでしこPK献上でオランダに惜敗 W杯16強止まり今後の課題
フランスで開催中の女子W杯の決勝トーナメント1回戦でなでしこジャパン(世界ランキング7位)は、17年欧州選手権優勝の強豪オランダ(8位)と対戦。試合終了前のPK献上によって1―2で敗れ、ベスト8進出を逃してしまった。
日本は前半17分に先制され、その後も苦しい展開が続いたが、43分に見事な同点弾が生まれた。
左サイドからMF杉田が持ち込み、ペナルティーエリア内でパスを受けたFW菅沢がポスト役をこなし、マイナスのボールをMF岩渕が右足内側を使ったトリッキーなトラップで相手選手をかわし、走り込んだMF長谷川に合わせて絶妙ラストパス。GKの動きを読んだ長谷川が、冷静にゴール右に流し込んだ。
後半に入ると、なでしこは18分のMF中島の左足シュート、25分の岩渕―長谷川ラインによるシュート、31分の交代出場MF籾木の右ポスト直撃シュート、34分の杉田のクロスバー直撃シュートなど決定機を次々に生み出していったが、決めきれないツケが回り、44分に主将DF熊谷がハンドの反則を犯して想定外のPK献上。1―2で逃げ切られて11年ドイツ大会優勝、15年カナダ大会準優勝のなでしこジャパンはベスト8入りを逃した。