ドラ1左腕放出のオリックス 貧打脱出へ野手3人補強の勝算
積んでは崩れる「賽の河原打線」が、マシになるといいのだが。
オリックスは30日の西武戦後、中日とのトレードが成立したと発表した。
2012年ドラフト1位の左腕・松葉(28)、同年ドラ4の武田(25=外野手)を放出し、松井雅人(31=捕手)と松井佑介(31=外野手)を獲得。さらに助っ人のモヤ(27=外野手)の金銭トレードも成立した。
松葉は今季5試合で0勝4敗だが、ドラ1選手はトレードに出しにくいもの。それでもモヤを含めて野手を3人獲得したのは明確な理由がある。
オリックスは30日現在、リーグワーストのチーム打率.232と貧打にあえいでいるからだ。
この日は猛打で鳴らす西武相手に今季最多の16安打を打つも、決定打を欠いてたったの3得点。11残塁と、赤っ恥をさらした。
オリックスは27日にメネセスをドーピング違反で契約解除したばかり。打てる助っ人はノドから手が出るほど欲しかったに違いない。
モヤは今季こそ外国人枠の問題で7試合にしか出場していないが、昨季は46試合で打率・301、3本塁打、16打点。今季は5月26日のヤクルト戦で3ランも打っている。
起死回生の一手となるか、それとも焼け石に水か……。