著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

10万円で誰でも代理人に 相次ぐ流出の裏にFIFAの規約改正

公開日: 更新日:

「バルサ時代の久保が引っ掛かった『18歳未満の国際移籍を制限するFIFAの規定』は、18歳になった途端に外れる。欧州クラブ側は才能あるタレントを早いうちに青田買いしておきたいから、U―20W杯に出た目ぼしい日本の若手にどんどん声をかける。うまくいけば少ない投資で大金を手にできるわけだから、いい商売なんです」(前出の関係者)

 欧州クラブに選手を売り込む代理人も急増している。現在JFAの仲介人リストに登録されているのは267人(6月27日現在)。2015年3月までのFIFA旧規約では難易度の高い試験を受け、資格を取得する必要があったが、現在は仲介人登録を行った上で初回10万円を払い、それからは年3万円の登録費を払うだけで誰でも簡単になれる仕組みに変わった。それも海外移籍の活発化につながっている。

 発足27年目を迎えたJリーグが、欧州サッカービジネスのうねりに巻き込まれている。その現実を認めざるを得ない時期を迎えている。

【連載】Jリーガー海外大量移籍の深層

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ