巨人はグラリ…ドラ1指名は大船渡・佐々木か星稜・奥川か

公開日: 更新日:

 夏の甲子園で出場校が出揃った12日、巨人の長谷川スカウト部長は複数のスポーツ紙に、「奥川はバランス、変化球の精度を含めてすべてが突出している。高校生の中にひとりだけ、プロか社会人の選手がいるみたいに感じる」と答えている。大会前に本紙に「奥川もいい投手ですよ。でも、佐々木はそういう次元じゃない。ここ何十年で一番の素材です」と話していた時とは、奥川に対する熱量が違ってきている印象である。

 すでに、日本ハムが1位指名を公言している佐々木の能力が、長谷川部長の言葉通り、ずばぬけているのは間違いない。しかし、悲願の甲子園に王手をかけた岩手大会決勝の登板を回避、4番打者としても試合にすら出なかったことで、当初から懸念されていた体力面の不安が、スカウトの間では改めてクローズアップされた。在阪球団の編成担当が、「3年後、いや、5年後に20勝するかもしれない佐々木と、高卒1年目から先発ローテーションに入って10勝前後を期待できる奥川、それをどう評価するか。これは球団によって分かれるところだと思う」と言うように、佐々木の1位指名から奥川への乗り換えを検討する球団が出始めているのは事実だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ