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永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

“非伝統国”で初開催される今大会を世界中の関係者が注目

公開日: 更新日:

 9月20日から、ラグビーワールドカップ(W杯)が開幕する。

 サッカーW杯、夏の五輪とともに世界3大スポーツイベントに数えられるラグビーW杯だが、日本ではもうひとつ盛り上がりに欠けている。

 テレビで流れるCMも、目前に迫ったラグビーW杯より、来年の東京五輪・パラリンピックを盛り上げるものが多く、熱狂的なラグビーファンを除けば関心度は低い。日本代表が出場する試合と、オールブラックスの愛称で知られるニュージーランド代表がらみの試合は一般のスポーツファンの関心も呼んでいるが、日本人にあまり馴染みのないナミビアやジョージア、ウルグアイといったチームの試合にどのくらい観客が集まるかは、ふたを開けてみないとわからない。

 2015年に行われた前回のW杯イングランド大会は、チケットが史上最高となる247万枚の売れ行きを記録したが、これは、ラグビーの聖地トゥイッケナム(8万人収容)やサッカーの聖地ウェンブリースタジアム(9万人収容)といった大規模な競技場で試合が行われたからだ。

 日本ではこの規模の集客が可能な競技場がない上に、そもそも8万人がラグビーを見るということ自体、一般的にはピンとこないのが現状だ。だから、大会でどの程度の黒字が生まれ、それがどう配分されるかも、まだ明らかになっていない。過去8大会がいずれもラグビー伝統国で行われてきたW杯が、アジアで行われるのも初めてならば、日本のような“非伝統国”で行われることも初めて。つまり、世界中が注目する“テストケース”なのだ。

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