韓国打点王サンズも獲得間近…虎によぎるロサリオの二の舞
「韓国はエース級とそれ以外の投手とのレベル差が大きいが、サンズはどの球団のエースからも満遍なく打っている。引っ張り専門でなく、右方向への打球も3割を超えている。ただし、球種が豊富で、特に外角低めに制球できる投手を苦手にしている。カットボールやツーシーム、低めのチェンジアップにも弱い」
阪神が重視する性格面はどうか。
「見た目は温厚ですが、1、2球目にボールと思った球がストライクと判定されると審判に文句を言ってイライラすることが多々ありました。日本は新外国人選手に対して、ストライクゾーンが厳しくなる傾向がある。甲子園のスタンドに軽々と運ぶだけの長打力はありますが、その点が懸念されます」(前出の室井氏)
今季の阪神はチーム防御率(3.46)はトップも、94本塁打はリーグ5位、538得点は同6位の貧打線だった。残留したマルテに、新助っ人ボーアとサンズの3人が打線の中軸に並ぶかはわからないが、本塁打量産が期待されるボーアは浜風の影響を受けやすい左打者。サンズのマークが厳しくなればロサリオの二の舞いもある。