データで分析 松山英樹は2020年悲願のメジャーで勝てる?
パッティングが悪いのは、今に始まったことではないが、それでもパットがスコアに貢献した数値「ストローク・ゲインド・パッティング」をチェックするとマイナス0・345(167位)からプラス0・011(97位)に転じて、大幅にこのスタッツの順位を上げている。
それでは何が悪いのか? 最も端的に表れているのが距離のあるアプローチショットの精度だ。16―17年は「250~275ヤード」のアプローチは平均42フィート11インチに寄せて3位。「175~200ヤード」は29フィート2インチ(3位)、「150~175ヤード」は24フィート3インチ(5位)といずれも上位につけた。それが18―19年になると、「250~270ヤード」(50フィート6インチ=12位)、「175~200ヤード」(31フィート=26位)、「150~175ヤード」(24フィート8インチ=13位)と精度が落ちている。
わずかな違いだが、これがバーディーとパー、パーとボギーの違いに直結する。加えて、数字に表れないボールの落下地点の問題もある。同じフェアウエーでも、グリーンを狙いにくい場所があるし、ホールまでの距離が同じでも、グリーンの落としどころ次第では難しいラインが残ることもある。