データで分析 松山英樹は2020年悲願のメジャーで勝てる?
16、17年と連勝したフェニックスオープンのスコアを見ると問題点が分かりやすい。
16年は4日間14アンダー(21バーディー、7ボギー)、17年は17アンダー(1イーグル、19バーディー、4ボギー)。ところが、15位に終わった昨年の大会は9アンダー(17バーディー、8ボギー)と勝ったR・ファウラーと8打差もあった。
イーグル、バーディーのアンダー数に対するボギー数の割合は、16年33%、17年19%。それに対して、19年は47%と圧倒的に多いのだ。これではいくらバーディーを取っても、ハイレベルな米ツアーでは優勝争いに加わるのは難しい。
松山は一見するとずぶとく平然と構えているように見えて、意外と繊細なところがある。昨年暮れのプレジデンツカップ最終日に行われた個人戦がいい例だ。トニー・フィナウとの対戦で、前半アウトでは4アップもしながら、バックナインに入ってオールスクエアに戻された。それも終盤の3パットボギーが痛かった。波に乗った時には爆発スコアが期待できるが、いったんプレーリズムが狂うと、考え過ぎてしまい、1つのボギーをいつまでも引きずる傾向がある。