制球難の阪神藤浪 大学生に四球与え1失点はむしろ「不安」
スポーツ紙のネット記事には「大学生圧倒」「好内容」の文字があった。
5日、開幕ローテを狙う阪神・藤浪がプロアマ交流戦の大商大相手に登板。六回に3番手でマウンドに上がると先頭打者にフルカウントから四球を与え、2死二塁から左越えの適時二塁打を浴び1点を失った。七回以降は2安打されるも、150キロ前後の直球とスライダーで4奪三振。4回を3安打1失点で終えた。
阪神の開幕ローテは、西勇、新助っ人ガンケル、高橋、青柳の4人は決定。藤浪は残り2枠を秋山、岩貞、中田、小野らと争っている。大学生相手に四球から失点を許し、その後尻上がりによくなっても「圧倒」とか「好内容」とは言えない。
2012年春夏甲子園を連覇した右腕は同年ドラフトでは4球団の指名が競合。高卒1年目から3年連続2ケタ勝ちを記録し、3年目には奪三振王のタイトルも取った阪神の元エース候補も、16年から制球に苦しみ、この3年はほとんど戦力になっていない。2月のキャンプでは中日OBの山本昌臨時コーチから指導を受け、「もう大丈夫」とお墨付きをもらったが、大学生相手にこの程度の内容では、矢野監督もまだまだ信用できないだろう。