「鏡モチ」体型で…ランニングではアゴを出し常に周回遅れ

公開日: 更新日:

「小学生の大会で私が審判をしていたので、存在は知っていたんです。だから最初から相撲部に入るものだと思っていたんですが、それがハンドボールでしょう? 何とか相撲部に入れたくて、『相撲部に入ったら走らなくてもいいよ。試合で遠征に行ったらおいしいものを食べられるよ』と声をかけたんです。当時の3年生部員に『うまいこと言って勧誘してくれよ』と水を向けたこともある」

 ハンドボールか相撲か。朝乃山は誰にも相談せず、相撲を選んだ。「彼のお父さんから聞きましたが、家族にも事後報告だったそうで。プロ入りの際もご両親にはすべて決まってから話したそうです」とは杉林教諭だ。

■不完全燃焼

 とはいえ、中学時代の朝乃山は初心者もいいところ。基礎練習と筋トレで汗を流す毎日だった。

「中学時代は特にずばぬけた何かはなかったですね。試合に出られるようになってからは、良くも悪くも相手に合わせて相撲を取っていた印象。基本は左右関係なく四つ相撲で、自分より大きな相手には押し相撲で攻めていた。現在のような右四つになったのは、3年生のとき、左ヒジを骨折してからだと思う」(杉林教諭)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド