高卒2年目沼田が支配下昇格 今年の巨人ドラフトは育成多め
「球団内で、育成入団の山下や沼田の評判がすこぶるいいんです。同期の2人は寮に帰ってからも競い合うように素振りやシャドーピッチングを繰り返していて、ハングリー精神が旺盛。寮の中でも他の選手にいい影響を与えている。今年は高校生の春夏の甲子園大会がない。ドラフトはリスクを避けるため、評価が難しい高校生を支配下、特に上位で指名するのは見送って育成選手を多めに獲得することになるかもしれません」
球団としてリスクを避けたい理由もある。
この日の二、三軍中心の紅白戦で、ドラフト2位の太田が4回無失点と好投した。しかし、原監督は3月に「社会人なんだから2月1日にこれくらい投げてなきゃ」とコンディション不良のため、春のキャンプでアピールできなかったこの新人に苦言を呈している。
4月に右肘のトミー・ジョン手術に踏み切ったドラ1ルーキー堀田のように、近年、上位指名した選手が入団早々に故障を訴え、長期離脱するケースが相次いでいる。原監督はそんなドラフト戦略に不満を抱えているだけに、今年は“安全パイ”ドラフトになるというのだ。