ウィザーズ八村塁 プレーオフ出場は年俸190億円のPG次第
米プロバスケットボールNBAワシントン・ウィザーズの八村塁(22)がプレーオフ進出に首の皮一枚で残った。
NBAは8月1日にも、フロリダ州オーランドでのシーズン再開を目指し、試合方式を決定。スポーツ専門局ESPNによると、再開するシーズンに出場できるのは東西両カンファレンスの上位8チームと各8位から6ゲーム差以内のチームを加えた計22チームが対象となる。3月の中断までに東8位のマジックに5.5ゲーム差の9位につけていたウィザーズにも出場資格が与えられる。22チームは、それぞれ8試合を行い、通常通り各カンファレンスの上位8チームがプレーオフに進出する。
八村がポストシーズンのコートに立てば日本人初となるが、今季の戦力を見る限り、勝ち上がるのは厳しい。エースのビール以外は八村ら若手が主体で、攻守とも他チームに比べて不安を抱えるためだ。
唯一の好材料は、アキレス腱断裂などで2018年12月から欠場を続けているPGのジョン・ウォール(29)に復帰の見通しが立ったこと。年俸総額約190億円のウォールは、抜群の身体能力、スピードを生かしたドライブやアシストに定評がある。患部は順調に回復し、すでに実戦形式の練習に取り組んでいて、地元メディアの取材に「体調は110%」と答えている。
本人は今季中の復帰に意欲を見せており、7月のキャンプでの状態次第では、八村とともにコートに立つ可能性がある。PGの復調が八村の命運を左右しそうだ。