バットでの貢献度もさることながら松田宣浩が持つ“声”の力
いま、ソフトバンクは非常に難しい時期にきています。どのチームにも訪れる、ベテランと若手の世代交代。その矢面に立たされているのが、松田宣浩(37)です。
年齢的には控えに回ってもおかしくありませんが、昨季は打率・260ながらも、30本塁打、76打点。2015年から5年連続全試合出場です。育成契約出身の砂川リチャードら、将来的に期待される若手はいるものの、それでもまだ、今の松田に代われるほどの選手は見当たりません。
松田の貢献度は、バットだけではありません。彼が試合中のベンチから発する「声」もチームの大きな武器になっています。声? 少年野球じゃあるまいし……と思う人もいるかもしれません。しかし、なかなかどうして声の力は侮れないものです。
松田は前回の内川と異なり、自分が打とうが打てまいが、ベンチで常に大声を出し続けている。ヤジは言いません。味方を鼓舞し続けているのです。得点したランナーを出迎えるのも一番早い。不利な展開で暗くなりがちなチームの雰囲気を、ベテランの松田がエールを飛ばし、最後まで諦めないムードに変える。ソフトバンクが強いのは、そうした精神的なものも作用しているのです。