バットでの貢献度もさることながら松田宣浩が持つ“声”の力
ただ応援しているだけではありません。松田は的確な指示も飛ばす。
例えば味方の打者に、
「ツースリーになったらヒットでもフォアボールでも一緒だぞー!」
と声を張り上げる。フルカウントは投手にとっても打者にとっても、プレッシャーがかかる。松田の声を聞いた打者、特に若手は、「必ずしもヒットを打つ必要はない」と改めて冷静になることができる。もちろん、その声はマウンドの相手投手にも届き、重圧を与えることにもなる。
■ベンチにいるだけで戦力になる
たとえ打てなくても、松田はベンチにいるだけでも戦力になる貴重な存在。この手のタイプの選手はなかなかいません。主力でありながら、同時に縁の下の力持ち的な役割も果たしている。近年は下位打線を打つことも多く、ソフトバンクは徐々に松田に頼らないチームづくりにシフトしています。松田にもプライドがあるし、言いたいこともあるでしょう。でも、プライドが高いがゆえに「ここで文句を言ったらみっともない」と我慢をし、チームの勝利に徹底している。大した選手だと感心するしかありません。まだまだ、いないと困る選手なのです。