中村晃は守備もピカイチ…それゆえに苦労をかけてしまった
ソフトバンクの中村晃(30)は、僕が考える「理想的な打者」のひとりです。タイミングの取り方、球をとらえる技術は群を抜いており、追い込まれてもファウルで粘れるしぶとさもある。何より選球眼が良く、ボール球に手を出さないので三振も少ない。
これまでのシーズン最多三振は580打席に立った2018年の68個。176本で最多安打を打った14年は、638打席でたったの61三振です。
ちなみに、昨季のパ・リーグの最多三振は楽天の浅村栄斗で162三振(635打席)でした。
中村はこれで3割を打つのだから、言うことはありません。性格もマジメで、ほっとけばいつまでも黙々と練習をしている選手でした。
ただ、職人肌でガンコ。コーチのアドバイスよりも自分の感覚を信じるタイプです。誰かにああしろ、こうしろと言われるのが好きではない。このあたりは右の巧打者、内川聖一と似ていますね。
内川と同様に、中村への指導も「もう少しゆっくり振ってみたら?」と、ワンポイントにとどめて、それ以上踏み込まないのがベストです。一言いえば、中村は自分のスイングがどうなっているかに自然と気付き、現状を分析して改善に取り組む。その意味では手間がかからない選手です。