白鵬は休場濃厚…7月場所も感染危機&ケガで中止の可能性
たかが出稽古、というわけにはいかない。
相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が先月29日、いまだ禁止されている出稽古について「今のままでは厳しい」と話した。
協会は同日、執行部の会議が行われている。芝田山親方の意見が彼らの総意だとすれば、7月場所(19日初日)は出稽古なしのぶっつけ本番になりそうだ。しかし、それではケガ人が続出しかねない。関取を複数抱えている部屋は出稽古ができなくても十分、実戦稽古は積める。問題は関取が1人しかおらず、次点の力士が幕下以下で、実力に開きのある部屋だ。
こうした部屋の力士にとって、出稽古は必要不可欠。自分に近い実力の力士と稽古ができなければ、調整にならない。いくら弱い兄弟弟子と相撲を取っても、本気を出さないうちに勝負が決まってしまう。調整もロクにできないまま本場所で全力を出そうものなら、それこそ国技館の相撲診療所に連日、長蛇の列……となってもおかしくないのだ。
このままでは休場濃厚といわれているのが横綱白鵬(35)。年齢に加え、近年は故障にも悩まされている。