出稽古の早期解禁望む力士ら 直後に「病院送り」の危険性

公開日: 更新日:

 皆、その時を今か今かと待ち望んでいる。

 7月19日に初日を迎える大相撲本場所。3月場所以来の実戦に力士は腕を撫(ぶ)しているが、そんな彼らが気にかけているのが出稽古の解禁時期だ。

 新型コロナの影響で、現在も出稽古は禁止。関取が複数いる部屋ならともかく、そうでない部屋の力士は力量が大きく離れた格下と稽古をするしかない。調整に差が出かねず、「早く出稽古がしたい」という声が日増しに大きくなっている。稽古嫌いで知られる御嶽海ですら、「ここまで相撲を取ってないのは初めて」と、不安を吐露しているくらいだ。

 25日の東京都の新型コロナ感染者は48人。この2日間で103人の感染が確認された。再び拡大傾向にあるとはいえ、町中の人の出はほぼ通常に戻っている。そんな中で稽古ひとつ取っても普段の生活に戻れないのだから、力士の焦りは増すばかりなのだ。

 相撲協会関係者によれば、出稽古再開の時期は本場所2週間前、7月5日前後になるという。力士は我先にと部屋の外に飛び出すだろうが、「怖いのはケガです」と、某親方がこう続ける。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  2. 2
    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

  3. 3
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 4
    芸能事務所の社長には「三浦友和のNGみたいな子はいらないのよ」と言われた

    芸能事務所の社長には「三浦友和のNGみたいな子はいらないのよ」と言われた会員限定記事

  5. 5
    巨人・坂本勇人「一塁手で一軍復帰」に現実味…本人、チームともメリット盛りだくさん

    巨人・坂本勇人「一塁手で一軍復帰」に現実味…本人、チームともメリット盛りだくさん

  1. 6
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  2. 7
    女優・沢田雅美さん「渡鬼」降板報道の真相で「本が一冊書けてしまうかな(笑)」

    女優・沢田雅美さん「渡鬼」降板報道の真相で「本が一冊書けてしまうかな(笑)」

  3. 8
    “もうひとつの首都決戦”都議補選「自民」は負け越し必至…「都ファ」は4候補が全員討ち死に危機

    “もうひとつの首都決戦”都議補選「自民」は負け越し必至…「都ファ」は4候補が全員討ち死に危機

  4. 9
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  5. 10
    ヒデとロザンナ(6)8歳年上の東洋人にロザンナは「やばい、運命の人だわ」と直感し…

    ヒデとロザンナ(6)8歳年上の東洋人にロザンナは「やばい、運命の人だわ」と直感し…会員限定記事