オリ太田椋「打撃より断然守備」高校時代の監督が語る強み
オリックスに入団したルーキーイヤーの昨年、キャンプは二軍スタート。
高卒新人ながら、紅白戦を含む実戦5試合で打率4割と結果を出した。しかし、一軍昇格の目前、3月の教育リーグの試合で死球をくらい右腕を骨折。手術を要する全治3カ月の大けがを負った。それでも腐ることなく練習に励み、9月に一軍初出場。昨季は6試合16打席に臨むも、しかし、バットは沈黙していた。
それが今年に入って、高校通算31本塁打の才能が花開いた。初安打本塁打を叩き込んだ翌日もまた、左翼へ本塁打を放った。得点力に課題のあるオリックスに新たな風を吹き込んだ。
「高校時代の打率ですか? 太田は守りがうまくて、そっちの印象の方が断然強いんですよ(笑い)。立て続けのホームランで打撃が注目されているけど、太田の強みはやっぱり守備。もともと身体能力が高いから守れる範囲が広い。堅実に、確実に打球をさばいていくタイプなので、派手さがなく注目されにくいですが、高校時代からすでにプロでも通用する技術があった」(中村監督)
この一年をモノにできるか。