全日本大学駅伝で“密”発生…箱根「無観客」開催へ深刻懸念

公開日: 更新日:

 コロナ禍の中で開催された全日本大学駅伝は、駒大アンカーの田沢がラスト1キロで東海大の名取を振り切り6年ぶり13回目の優勝を決めた。

 今大会は、主催者(日本学生陸上競技連合など)が感染拡大防止の観点からコース沿道での観戦、応援を控えるお願いをしていたが、中継所周辺などには多くのファンが集まり、ゴールの伊勢神宮前には数千人が密集していた。

 現地では「応援自粛はわかるが、出場校ののぼり旗や横幕まで規制するのはやり過ぎだ」という声もあった一方で、いくら現地での応援自粛を求めても、やっぱり「密」になるほど人が集まることがわかった。

 そこで懸念されるのが1月の箱根大学駅伝だ。都心の大手町と箱根の山を2日間で往復する「正月の風物詩」は、1区から10区まで、ほとんどどこからでも観戦できる環境にある。「観戦、応援はテレビでお願いします」といったところで、舞台は公道だ。ファンの数は今大会の比ではないだろう。

「例えば、往路のレースを真面目に自宅のテレビで観戦している人でも、画面に映る沿道のファンが多ければ、翌日の復路は現地に出向くことも予想される。選手にとってはうれしいことでも、1月はインフルエンザの流行期であり、今も終息していないコロナも同時期に再び感染者が激増するともいわれている。沿道での観戦対策を考えないと、大会後、主催の関東学生陸上競技連盟などが批判対応に追われかねない」とは、ある大学関係者だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が