12.22開幕NBAは五輪前に終了も…ドリームCの参加は玉虫色
米プロバスケットボールNBAは17日(日本時間18日)、2020~21年シーズンの日程を発表。従来の82試合から72試合に短縮して行われる来季は12月22日(同23日)に開幕し、王者を決めるファイナルは最長で来年7月22日(同23日)まで行われる。7月23日開幕の東京五輪との日程重複を避けたスケジュールが組まれた。
NBAと選手会は今月上旬、来季の日程に関して合意。IOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長は「これで世界最高の選手が五輪でプレーできる。選手も各国・地域の国内オリンピック委員会(NOC)も望んでいたこと。素晴らしい知らせだ」と好意的に話していたが、実際には厳しい。
東西のカンファレンス決勝、ファイナルまで勝ち進んだチームの選手は、同25日からの男子バスケ予選ラウンドからの出場は日程がタイトになるからだ。今季、ファイナルMVPに選ばれたレイカーズのレブロン・ジェームズらスター選手の多くが、コンディショニングを優先して五輪出場には難色を示しているという。
NBAは競技の普及、市場拡大を目的に、1992年バルセロナ五輪から7大会連続で米国のドリームチームを筆頭に、世界各国の一流選手を派遣。当初の目的は一定の成果を収めただけに、NBAはリスクを冒してまで五輪に選手を出場させることに、以前ほど積極的ではない。