ソフトは本気 王会長「工藤→小久保→城島」で狙うV10構想
4年連続日本一でも手綱を緩めるつもりはないようだ。
ソフトバンクOBの小久保裕紀氏(49)が、来季から古巣のヘッドコーチに就任することが明らかになった。
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小久保氏は前身のダイエー時代から4番打者として活躍。人格、リーダーシップは王球団会長のお墨付きで、2017年WBCの監督も務めた。
現役時代から幹部候補生と言われながら、12年に引退してからは古巣にノータッチ。監督待望論もあったものの、実現することはなかった。
福岡の地元放送関係者が言う。
「小久保さん自身ではなく、評判の良くない取り巻きが原因です。王会長も『あの取り巻きと縁を切らない以上、小久保はウチに復帰させない』と憤っていたほどですからね。球団はその取り巻きとの縁切りを条件にオファーを出し、小久保さんも承諾したそうです」
工藤公康監督(57)は来季が2年契約の2年目。その後は小久保ヘッドコーチが昇格……という流れはできつつある。
秋山幸二前監督(58)も再登板に色気を持っているが、球団はすでに若返りに向けて前進中。その青写真を描いているのが王会長だ。
城島復帰も主導
かつての正捕手、城島健司氏(44)を15年ぶりに古巣復帰させたのも、王会長の手腕。過去、球団からのオファーを数年にわたってのらりくらりとかわしてきた城島氏だが、今年、日刊ゲンダイのインタビューでこう語っていた。
「会長が印籠のようにですね、『これならどうだ!』と会長付特別アドバイザーというのを出してきた。もう肩書が用意されていたわけですよ! 断れないし、こうなったら断る理由もない」
会長付特別アドバイザーの任期は1年。当然、このまま任期切れでサヨウナラ、とはならないだろう。
「ソフトバンクの目標は巨人のV9を超えるV10。そのため、監督問題で空白をつくらず、ホークスの一番強い時期を知るメンバーで監督のバトンリレーをするというのが王会長の構想です。城島も何らかのポストで球団に残すはず。いずれは小久保監督の下でコーチをさせるつもりです」(球団OB)
セを独走した巨人に、レベルの差を見せつけたソフトバンク。V10も絵空事ではなさそうだ。