去就不透明ダル 新天地が菅野や田中より早く決まる可能性

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 カブスのエース右腕ダルビッシュ有(34)に放出の噂が絶えない。

 日本時間17日に会見したロス監督はチームの年俸削減のため、トレード候補に挙がっているダルについて「前に進むための重要なピース」と強調。今季、サイ・ヤング賞の最終候補に残ったエースの残留を希望しているが、先行きは不透明だ。

 今オフ、新たに就任したジェド・ホイヤーGMの考え次第では、急転直下で移籍がまとまることもあるからだ。ホイヤーGMはレッドソックス、パドレスで編成担当を務めた際、チーム再建に辣腕を振るった。パドレスでGMを務めた10年オフには、翌年にFA権を取得する主砲ゴンザレスをレッドソックスに放出。人件費を削減すると同時に、レ軍から有望な若手を獲得した。オーナーの意向をくんで、チーム再建と強化を同時に進める手腕には定評がある。

 米国はコロナ禍により、FA、トレード交渉が活発に行われるウインターミーティングが中止。球団と代理人が膝を突き合わせる機会がなく、すでにクリスマス休暇モードに入っていることもあり、交渉は停滞している。ここにきて、ナショナルズなど複数の球団が、カブスでトレード候補に挙がっている主砲ブライアントとダルのセットでの獲得を打診しているといわれ、年明けには2人の移籍交渉が一気に進展するとみられている。

 今オフはヤンキースからFAの田中将大の他、菅野智之(交渉期限は1月8日)ら4人の日本人選手が新たに海を渡るかもしれない。真っ先に新天地が決まるのはトレード要員のダルになりそうだ。

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