横綱白鵬の聖火リレー出走に障害が…予定日は千秋楽の翌日
名誉と本業、どちらを選ぶのか。
大関正代が辞退を申し出た聖火リレー。本来ならば5月5日に故郷・熊本県宇土市を走る予定だったが、なにせ5月場所(9日初日)の4日前だ。相撲協会はコロナ対策として、本場所の2週間前から外出を禁止している。時期が時期であり、正代も「残念だけど本業はおろそかにできない」と無念の辞退となった。
しかし、大相撲にはもう一人、聖火リレーに出走予定の力士がいる。横綱白鵬(35)である。墨田区のランナーとして選ばれており、7月19日に走る予定。これは7月場所千秋楽の翌日だ。
東京五輪組織委員会が発表した聖火リレーのガイドラインによれば、「2週間前から会食や密集した場所への外出は避けること」とある。これに従えば、7月場所は出場できない。ということは、むしろ大手を振って休場する理由にならないか。
ある親方は「さすがにそれは無理ですよ」と、こう続ける。
「イベントに出るために本場所を休みますなんて、本末転倒もいいところ。もし、聖火リレーを走りたければ7月場所の出場は当然。千秋楽まで皆勤が前提になる。本業をまっとうできなかったのに、直後のリレーは走れますという理屈は通りません」