紀平は腰痛響きSP4位 北京へ求められる浅田真央ばりの耐性
世界フィギュアスケート国別対抗戦(大阪)が15日に開幕。女子ショートプログラム(sp)で、紀平梨花(18)が転倒などのミスもあって、69.74点で4位。シェルバコワ(81.07点)、トゥクタミシェワ(80.35点)のロシア勢に加え、坂本花織(77.78点)の後塵を拝した。
大会は6カ国が参加し、男女シングル各2人、ペアとアイスダンス各1組でチームを編成。各種目の順位点の合計で争われ、日本は3位で初日を終えた。紀平は13日の練習中、腰痛を発症。フリーでの大技4回転サルコーの回避を決めた。腰痛を押して出場した今回は演技全体の完成度の高さを重視しているが、来年2月開幕の北京冬季五輪では技術や演技力とともに、かつて日本女子を牽引した浅田真央ばりの忍耐力も求められる。
■「痛みを怖がらずに思い切ってやるしか」
2016-17年シーズンを最後に引退した浅田は長らく満身創痍でリンクに立ち続けた。特に晩年は腰痛と左膝痛に悩まされてきた。症状が悪化した時には、歩くのもままならず、這うようにして室内を移動していたといわれる。過去のGPシリーズではSP、フリーの滑走前に痛み止めを服用して臨んだこともあったという。