稲葉監督「結束」掲げるも侍Jに意思疎通の壁…コロナ対策で“飲みニケーション”もできず
「みんなで結束して勝っていきましょう」
東京五輪野球の稲葉篤紀監督(48)は合宿初日の全体ミーティングで、こう訓示した。
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「短い期間の中でしっかりコミュニケーションをとっていきましょう。コロナ対策でなかなか選手同士も会話もたくさんできる状況ではないかもしれませんが、グラウンドの中で投手も野手もみんなでいろんなことを話し合い、我々も皆さんに不安なくやってもらえるように準備します。選手がコミュニケーションをとり、年齢や先輩後輩関係なく、みんなでチームをつくるんだと意識してやってもらいたい」
稲葉監督はチームスローガンに「結束」を掲げた。金メダル獲得のために重視しているのがチームの結束力だ。24人のメンバー中12人が、世界一を達成した19年プレミア12に出場。公式戦で大活躍する宮城(オリックス)らが落選したことで「実績、名前重視だ」との批判の声が上がったが、指揮官としては選手の能力や性格を把握しやすいだけでなく、チーム内のコミュニケーションを円滑にしたい狙いもある。