五輪組織委「おもてなし」を勘違い…ワガママ優先で法律・ルール無視のこびへつらい
今さら言うまでもないが、選手のみならず、選手村外に宿泊する五輪スタッフも厳しい外出制限を課されている。観光など私的な外出は禁止され、食事も会場内の施設やホテル内のみ。組織委が当初設定していた「15分以内なら外出可能」という不可解なルールも、政府から猛反発が出て撤回された。違反者には制裁の可能性があることも、プレーブックに明記されている。
組織委のタクシー会社への説明は、そうしたルールを一切無視し、「五輪関係者のワガママに全て従え」と言っているのに等しい。今回のボランティアが事故を起こした際に道交法で決められた救助義務を無視したのも、五輪ファーストの組織委にそう教育、指導されたから……と思われても仕方がないだろう。
本来、「おもてなし」とは心のこもった待遇を言う。組織委は五輪関係者にただ、こびへつらっているだけだ。