小池知事のパラリンピックへの「異常な愛情」“大人の特別事情”を子供たちに押し付ける本末転倒

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■何もかも感染対策とアベコベ

 さらに22日は、都が医療崩壊対策として、大会競技会場を臨時医療施設に転用する案を検討していることが分かった。“野戦病院”設置は大歓迎だが、実際の転用開始は早くてもパラ閉幕後の9月6日以降。これにはSNSで〈閉幕後ではなく、命を守るために今すぐやるべき〉といった声が上がる。

「やろうと思えば、すぐにでも一部会場で設置準備を進められるでしょう。東京ビッグサイトの『青海展示棟』にはパラスポーツ体験コーナーを設置しますが、この非常時に“密”を生みだしかねない。大きな『ハコもの』ですから、改修もしやすいはずです」(大会関係者)

 小池都知事のパラへの“異常な愛情”は何もかも本末転倒だ。東京五輪関連の著書がある作家の本間龍氏はこう言う。

「子供たちの“動員”も、野戦病院設置の後回しも、医療崩壊が起きている現状と明らかに矛盾しています。小池知事があり得ない判断をするのは、『パラ成功』をアピールしたいからでしょう。観客入りで競技が行われる様子を写真や映像で残せれば、後世にわたって『実績』を誇ることができる。そんな思惑で強行するなど、あり得ないことです」

 22日はパラ開会式で展示飛行を行う「ブルーインパルス」が予行演習で都内上空を飛んだが、これだって「密」の原因。「人流抑制」のメッセージとは真逆だ。女帝の“実績ファースト”のパラ強行は許されない。

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