巨人菅野復活も、エース頼みでV争いは危険な賭け…他の先発9月0勝の元凶に「中5日」説
確かに原監督は19日の試合後、菅野を「点数(二回に一挙7点の援護)にも助けられたと思う。その中でリズムも良くなってきた」と評していた。
高橋氏が続ける。
「ここのところ、フォークボールをうまく使って勝利につなげています。相手打者からすれば、印象が薄い球種だろうし、通常のフォークのように真っすぐ落ちず、シュートしながら落ちる軌道なのが効いている。一方で代名詞でもあるスライダーの精度が悪い。狙い通りの日とそうでない日の差が激しい。投げてみないと分からないなんて菅野らしくない。それと、左打者の内角への直球がシュート回転して真ん中付近に集まることが多い。19日の阪神戦でも見受けられただけに、完全復活と見るのはまだ早いし、頼るのは危険。これまでチームを引っ張ってきた高橋やメルセデスの状態を万全に戻してあげることが先決ではないか」
残り27試合。次回は中5日で東京ドームでの阪神戦に登板することが濃厚で、エースは「来週も当たることを意識して投げた」とキッパリ。今後は中4日で登板することもありそうで、首脳陣はエースをフル回転させる構えだが、菅野一人では優勝争いから抜け出せない。