ロッテM6首位浮上に貢献のマーティンは骨折しても試合に出続ける生粋のファイター
ロッテがマジックを「6」に減らし、9月以来の首位に浮上した。
勝ち越し打を打ったのは主砲のレアードだが、初回に先制打を放ったのがマーティン(33)だ。
1死二塁の場面でフェンス直撃となる中越えの適時二塁打。優勝に向けて絶対に負けられない試合で、自慢の勝負強さを見せつけた。
昨季はV争いが佳境の10月に左足を捻挫。登録抹消となり、無念のリタイアとなった。そして今季も9月に自打球で右足の甲を骨折。前年の悲劇再び――とファンが嘆く中、完治していないにもかかわらず、半月後の今月5日に一軍復帰。その日の試合でいきなり先制タイムリーを放った。
オフに2年総額600万ドル(約6億8450万円)の契約を結び、今季は2年契約の1年目。決して無理をする理由はないはずだ。
同じパ球団の編成担当は「こんな助っ人、見たことがない」と、こう続ける。
「マーティンはキューバ出身。ラテン系の選手はただでさえ気分屋で、どこもケガをしていないのに『痛い、かゆい』と訴えて休む選手もいるほどです。ましてマーティンはレンジャーズを皮切りにメジャー5球団を渡り歩き、稼いだカネはおよそ32億2000万円。普通ならお腹いっぱいで、骨折が治ってないのに出場し続ける助っ人なんて考えられない。性格がマジメとかチーム愛とかもあるんでしょうけど、それだけでは説明がつかない。おそらく、生まれついてのファイター気質なのではないか」