著者のコラム一覧
宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

渋野日向子「富士通レディース」逆転Vの目を潰した責任は誰にあるのか

公開日: 更新日:

 男子では2019年に日本開催の米ツアー「ZOZO選手権」の日程が月曜まで延びて72ホールを消化した。多くの米ツアープロが帰国スケジュールを延ばし、誰ひとり欠けることなく最終ラウンドが行われた。

 また1998年2月の米ツアー「ペブルビーチプロアマ」は悪天候続きで試合は54ホールに短縮されたが、それでも36ホールしか消化できなかった。そこで半年後の8月に残り18ホールが行われ、P.ミケルソンが優勝して世界中の話題をさらった。

■日本ツアー何の知恵もなくすぐに競技短縮

 ゴルフ競技は規定通りのホール数を完遂してこそ大きな意義がある。ところがわが国の男女ツアーではそうした意識が薄く、主催者の都合ですぐに競技が短縮される。またマスコミや選手も、このおかしな“悪習”に問題意識がない。

 今回その矛盾点がファンの間で騒ぎになったのは、人気の渋野日向子が第2ラウンドを終わって首位と1打差の3位につけていたからだ。

 渋野は直前の「スタンレーレディス」を逆転で1年11カ月ぶりに復活優勝を遂げ、2週連続Vの可能性があったのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド