S.ノリスが日本OP最少スコア27年ぶり更新も 今大会-19Vは本当にスゴイのか?
【日本オープン】最終日
2位と5打差の単独首位からスタートしたショーン・ノリス(39=南ア)が手堅く70で回り、3日目までの貯金を生かして楽々と逃げ切り、ツアー通算6勝目を挙げた。
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4位タイ発進の池田勇太(35)が後半に3打差まで迫ったが、「悪いラウンドじゃなかったけれど、もう少し上を追い詰めるバーディーが欲しかった」と終盤は息切れ。4打差2位に終わった。
ノリスの優勝スコア19アンダーは、1994年大会(四日市CC)に勝った尾崎将司の18アンダーを更新する新記録だ。
「尾崎の記録とは比較にならないでしょう」と評論家・宮崎紘一氏がこう解説する。
「今大会は4日間アンダーパー選手が48人とコース設定が厳しくなかった。昔はラフに曲げたら、ボールはすっぽり芝に埋まって、上からのぞきこまないと見つからなかった。しかし、最終日のノリスは何度も右ラフに曲げたが、ボールはよく見えてグリーンを狙うことができた。最終18番の右ラフからの2打目は残り190ヤードでしたが、手にしたのはPWです。要するにラフに曲げてもペナルティーにならないセッティングが好スコアにつながった。かたや尾崎の勝った日本オープンはアンダーパーが10人しかいない。それで2位と13打差をつける圧勝で、ギャラリーの興奮もすごかった。尾崎の実力が飛び抜けていたわけで、それに比べたらノリスの新記録は騒ぐほどのこともないでしょう」