<5>初の海外合宿を前に先輩がズッコケた「パスポートってなんですか?」
連日、眞子さんと小室圭さんの結婚の話題が報道されている。ニューヨークでの新生活に向けて、国際免許取得とパスポートやビザの手続きをしているらしい。
そんなニュースを見ていて思い出すのは、初めて海外に行ったときのこと。私は社会人として富士急行に入社するまで外国はおろか北海道から本州に出たのも人生でたった2回だけ。もちろん、パスポートなど作ったことがない。
あれは、社会人となって初めて北海道を出た入社1年目の夏だった。会社恒例の夏合宿でカナダのカルガリーに行くという。会社の先輩に「パスポート持っているの?」と聞かれた私はこう答えた。
「パスポートって何ですか?」
先輩はズッコケて、「それがないと海外に行けないんだよ」と教えてくれた。
監督にも「どうやって取るんですか? 警察署?」と聞くと「アホか」とツッコまれた。
当時は車を持っていなかったし、携帯電話もない。北海道から出てきて土地勘もなく、めちゃくちゃ不安な気持ちでバスに乗って甲府のパスポートセンターまで行った記憶がある。慣れない場所だったので、すでに“外国”にいる気分だった。