<6>興味すらなかったのに…私とスケートをめぐり合わせたスーパー転校生
日本ハムの新監督に新庄剛志さんが就任し、北海道が盛り上がっている。まあ、同じ北海道とはいっても、私の出身は斜里郡清里町。札幌からは車で5時間もかかる。北海道はでっかいどう、だ。
彼とは学年が同じなので言動や行動はとても気になる。この年代って個性豊かな人が多いと私は思う。結果はこれからだけど選手一人一人に何かを残してくれるBIG BOSS。彼は末っ子らしい。
私も清里町で3人きょうだいの末っ子として生まれた。スケートを始めたのは、光岳小学校(すでに廃校)3年生のとき。北海道の多くの学校はスキーやスケートの授業があり、光岳小は敷地内に「サンサンリンク」という本来の400メートルコースより小さい330メートルがあった。保護者の方が夜中にマイナス25度という極寒の中で作ってくれた手作りのリンクだ。表面がボコボコにならないように、除雪カーを利用して氷を削る、職人技の光る逸品だった。400メートルのリンクを求めて、夜に母親と車で隣町の学校に行くことも。在校生じゃないのに、なぜか勝手に入って滑っても大丈夫だった。外灯がないので辺りは真っ暗。リンクにも照明がないので、母親に車のライトで照らしてもらって滑った。