北京五輪「コロナ悪用」の陰謀論まで飛び出したが…中国の狙いは“欧州取り込み”

公開日: 更新日:

 2018年平昌五輪では、中国の金メダルは男子ショートトラックの1個のみ。自国開催に向けた強化は続けてきたものの、世界との差はいまだに大きい。それならズルをしてでも、と手段を選ばないのではないかと各国は疑心暗鬼になっているようなのだ。

 が、「そう思われるのは仕方ないですが、ヨーロッパ相手に関していえば、むしろ逆です」と話すのは、中国情勢に詳しい国際ジャーナリストの近藤大介氏だ。

「中国は今、ヨーロッパ諸国を取り込もうと必死なのです。五輪における中国は夏季競技に比べ、冬季競技が非常に弱い。五輪招致の際、習近平国家主席は『中国のウインタースポーツ人口を3億人に増やす』という公約を掲げた。それに向け、北京五輪に向けてスキー場を中国国内に約800カ所建設しました。本当の目的はウインタースポーツ人口を増やし、欧州メーカーがほとんどであるスキーウエアや用具を買わせること。欧州のビジネス市場を拡張させることで、経済的に優位に立つのが狙いです」

 そんな中国に、IOCのバッハ会長はすっかり骨抜き、親中派として取り込まれたようにも映る。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に