日ハム臨時コーチに5年連続盗塁王・赤星憲広氏 招聘は「バッテリー指導」が真の狙い

公開日: 更新日:

「1点でも多く取る野球を掲げるビッグボスは走塁を重視していて、野手もそれを意識している。だからこそバッテリーは相手チームに同じことをされてはいけないと。その考えが一致していたんです」(赤星氏)

■昨季許した盗塁数は12球団ワースト

 日本ハムバッテリーが昨季、許した盗塁数は12球団で最多、唯一3ケタの123。新庄監督が掲げるのは「ノーヒットで点を取る」ことと「守り勝つ野球」。機動力を磨いて無安打で点を取るそばから、走られまくって点を吐き出せば、ザルで水をすくうようなもの。「守り勝つ野球」を実践するためにも、野手目線で盗塁をしやすい、しにくいバッテリーはどのようなものか、新庄監督は赤星氏にレクチャーしてもらいたかった。というか、赤星氏を呼んだ真の狙いは盗塁指導より、むしろ盗塁を防ぐためのバッテリー指導なのだ。

 自身の経験を踏まえた赤星氏の講義は、バッテリーの大きな反響を呼んだ。二刀流を目指す上原健太(27)は「ものすごくためになった。(盗塁する時は)投手のどんな動きを見ているのか、逆にどうされると嫌なのか。明日から生かせると思います」と話す。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」