新型コロナ対策でNGばかり…気が重くなってきたキャンプ地巡り
■ウイルス扱い
一方で、グラウンドには降りられません、ブルペンを見るなら規制線の外からにしてください、選手への挨拶、声かけもご遠慮ください、飲食は近くのコンビニエンスストアで済ませてください──そんなNGばかりの球団もあった。まるで、OBや報道陣をウイルス扱いするような感じで、一体なんのためのPCR検査なのか、陰性証明なのか、と思わず苦笑いを浮かべてしまった。
各球団によって考え方は違う。厳格な感染防止対策はもちろん必要だ。長引くコロナ禍で、みんなが我慢を強いられている。日本ハムの新庄剛志監督は「プロ野球の存在意義は、そこの街に住む人たちの暮らしが少しだけ彩られたり、単調な生活を少しだけ豊かにすることに他ならない」と言っているが、その通りだと思う。厳しい状況の中でいかにして野球の魅力を発信、伝えるのかに腐心すべきなのに、規制するのが目的になっているような球団があるのは残念だ。
もうしばらくキャンプを巡るつもりだが、少しばかり気が重くなってきた。