横綱・照ノ富士が2日目初黒星で試練…迫る苦手相撲の猛攻重圧とよぎる先場所の悪夢
「鬼門」がひとつだけとは限らない。
2日目(14日)にして早くも土がついた横綱照ノ富士(30)。大栄翔(28)に押しまくられ、体を横向きにされて送り出された。土俵の最高位にとって、屈辱の負け方だろう。大栄翔には7勝4敗と勝ち越してはいるものの、勝った一番でも苦戦の末……という相撲が続いている。
横綱が苦手としている力士は大栄翔だけではない。同じモンゴル出身の玉鷲(37)もまた、照ノ富士が戦いたくない相手だろう。玉鷲も大栄翔同様、ノド輪を中心とした猛攻を得意としている。こちらも過去10勝6敗。先場所も突き落としで黒星を喫したばかりだ。
突き落としといえば、忘れてはならないのが速射砲のような突っ張りを武器にする阿炎(27)。対戦成績は1勝1敗。先場所は一方的に攻められ、ほとんど何もできないまま押し出された。玉鷲と阿炎とはまだ当たってはいないが、番付はそれぞれ前頭2枚目と関脇。対戦は避けられない相手だ。
■横綱としての沽券にも関わる