著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

大坂なおみを泣かせたヤジ「ユー・リアリー・サック!」の“正体”

公開日: 更新日:

 しかし、なぜ急に21年前の出来事を引っ張り出してきたのか。この大会には過去4度出場し、2018年の優勝はツアー初優勝で、そこから頂点に上り詰めた記念碑的大会だ。差別どころか、今年は推薦枠を希望し予選免除の特典を得ている……。

 ヤジの主が女性というのが気になったのか。初戦の相手が黒人のスティーブンス、2回戦がロシア選手だったからか。恋人のラッパーの影響もあるのか。コートは国会ではない。観客は黙って見ろなどと言われたら、誰も会場に足を運ばなくなる。困ったことだと他人事でないのは、彼女は日の丸を付けた、大谷翔平と同じ日本のスーパースターなのである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド