大谷メジャー自己最多13Kのアッパレ! エ軍を見限るか、グラウンド内外の惨状が二刀流に与える影響

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 エンゼルス・大谷翔平(27)が、好投でチームの連敗を止めた。日本時間23日のロイヤルズ戦に「2番・DH」で先発登板。投げては今季最長の8回を2安打1四球無失点、メジャー自己最多の13奪三振で6勝目をマーク。打っては3打数1安打2四球で、一発は出なかったが、3戦連続安打とした。

 この日は休養を与えられたトラウト、ウォルシュの強打者2人を欠き、打線の援護が期待しにくい中、今季最多の108球を投げ抜いてロイヤルズ打線をねじ伏せた。

 前日のロ軍では打撃で結果を残しながらもチームの勝利に結びつかなかった。14、15号と2本の3ランを含む4打数3安打8打点。今季4度目となるマルチ本塁打に、キャリア最多となる1試合8打点をマークしながら、チームはリリーフ陣が打ち込まれ、延長の末に11-12で競り負けた。1920年に打点が公式記録として採用されて以来、8打点をマークした打者のいるチームが一度もリードを奪えなかった史上初の不名誉。ア・リーグ中地区で最下位に低迷するチームを相手に2連敗で、レンジャーズと入れ替わって西地区3位に転落した。

 エ軍は10日に泥沼の14連敗から脱したが、その後はメッツ相手に1勝2敗と負け越し、ドジャースには2連敗を喫するなど、波に乗り切れない。先発、リリーフとも投手陣が安定しないうえに、主砲トラウトは今季、好不調の波が激しいこともあり、投打の歯車が噛み合わず、浮上のきっかけすら掴めずにいる。

■監督解任に続いてGMのクビ切られる可能性

 最優秀監督賞受賞3度のジョー・マドン監督に代え、新たにフィル・ネビン監督代行を据える荒療治の効果もなし。昨オフ、それなりに資金を投じて整備したはずのリリーフ陣は期待外れで、2014年以来8年ぶりのポストシーズン進出は早くも絶望的と言っても過言ではない。8年連続でプレーオフ進出を逃すようなら、マドン前監督に責任を押し付けたペリー・ミナシアンGMだってタダじゃ済まないだろう。

 さらに、ここにきてアーティ・モレノ・オーナーによる本拠地周辺の土地買収に絡んだアナハイム市長への不正献金が発覚。予定していた球場周辺の再開発事業が暗礁に乗り上げるなど、エ軍はグラウンド内外とも目も当てられない惨状なのだ。

 ポストシーズン進出を熱望する大谷が球団を見限って、FAになる来季終了後に他球団への移籍を模索したって不思議ではない。

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