エ軍マドン監督が解任されて注目 「監督代行」に関する4つの基礎知識
大谷翔平が所属するエンゼルスでマドン監督が解任され、ネビンサードベースコーチが監督代行に就任した。それにより日本のメジャーファンの間で「監督代行」に関心が集まっているので、今回はそれに関する基礎知識をQ&A形式で書いてみたい。
Q.「監督代行」になるのは、どんな人?
A.ベンチコーチから昇格するケースが多い。
2001年以降メジャーでは61人の監督代行が誕生したが、その前歴を見るとベンチコーチが24人(39.3%)でダントツに多く、次いでサードベースコーチが10人(16.4%)、3Aの監督が8人(13.1%)。ベンチコーチが多いのは、監督を補佐するチームの参謀長的存在で、作戦の立案、選手起用、データ分析などに深く関わる職掌であるからだ。
サードベースコーチは、監督がベンチから送ってくる指示を身ぶり手ぶりで打者や走者に伝達するのが第1の役目であるため、一つ一つの作戦を深く理解しており、監督代行を決める際に有利に働く。
3Aの監督を監督代行に指名するのは育成力の高いチームだ。2016年5月、ブレーブスは9勝28敗になった時点でゴンザレス監督を解任し、3Aのスニトカー監督を監督代行に据えた。すると同監督代行は、アクーニャJr、アルビーズに代表されるマイナーの有望株を次々に引き上げてチームを常勝軍団につくり替えた。