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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

エ軍マドン監督が解任されて注目 「監督代行」に関する4つの基礎知識

公開日: 更新日:

 大谷翔平が所属するエンゼルスでマドン監督が解任され、ネビンサードベースコーチが監督代行に就任した。それにより日本のメジャーファンの間で「監督代行」に関心が集まっているので、今回はそれに関する基礎知識をQ&A形式で書いてみたい。

Q.「監督代行」になるのは、どんな人?

A.ベンチコーチから昇格するケースが多い。

 2001年以降メジャーでは61人の監督代行が誕生したが、その前歴を見るとベンチコーチが24人(39.3%)でダントツに多く、次いでサードベースコーチが10人(16.4%)、3Aの監督が8人(13.1%)。ベンチコーチが多いのは、監督を補佐するチームの参謀長的存在で、作戦の立案、選手起用、データ分析などに深く関わる職掌であるからだ。

 サードベースコーチは、監督がベンチから送ってくる指示を身ぶり手ぶりで打者や走者に伝達するのが第1の役目であるため、一つ一つの作戦を深く理解しており、監督代行を決める際に有利に働く。

 3Aの監督を監督代行に指名するのは育成力の高いチームだ。2016年5月、ブレーブスは9勝28敗になった時点でゴンザレス監督を解任し、3Aのスニトカー監督を監督代行に据えた。すると同監督代行は、アクーニャJr、アルビーズに代表されるマイナーの有望株を次々に引き上げてチームを常勝軍団につくり替えた。

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