岩井千怜が初勝利から2週連続V 武器は20歳とは思えぬ冷静さ、“見られるのが好き”の度胸
【CAT Ladies】最終日
(神奈川・大箱根CC=6638ヤード・パー72)
「16番でトップに並ばれたことがわかってからドキドキし始めました。(2週連続優勝は)信じられない驚きの気持ちです」
史上3人目となるツアー初Vから2週連続優勝を達成したルーキー岩井千怜(20)の弁だ。1990年の西田智慧子は24歳、2005年の表純子は31歳のときに記録したもの。最年少の20歳で大先輩に肩を並べ、3週連続優勝の期待もかかる。
「今季はまだ14大会も残っている。3週連続は逃しても、4つや5つは勝つかもしれません」と、ツアー関係者が続ける。
「岩井はドキドキしていたとか、緊張していたとは言うものの、若いのにメンタルコントロールがうまい。同組の選手がスコアを伸ばしても、ピンを無理に攻めることはせず、インパクトに集中し、チャンスを待つという。その落ち着きぶりや自分を俯瞰して見ることができる点は、今季5勝の西郷真央(20)と似ている。
西郷や、この日、大会コースレコードの64をマークして1打差の2位だった山下美夢有(21)のような爆発力はない。それでもドライバーは250ヤードは飛ぶし、アイアンショットも安定している。スコアはパット次第ということになるでしょう。